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イランイラン

イランイランは熱帯地に育つ常緑の高木から抽出され、生産はコモロ諸島が全体の60%を占めています。イランイランはフィリピンのタガログ語に由来し、「花の中の花」を意味します。。イランイランノキは害虫に侵されることがないため、農薬は不要です。花は1年中咲きますが、雨季と乾季を避けた5〜7月、11月、12月の最も収穫されます。イランイランは蒸留する時間によってもグレードが分かれます。蒸留が始まり、1〜2時間の間に抽出された精油は最も品質と香りが良く、エクストラと呼ばれます。エクストラの後、1時間に抽出される精油はファースト、その後の3時間はセカンド、それ以降はサードと呼ばれ、末尾ほど質が劣ります。蒸留の後半に得られる精油はグレードが低く、カナンガとも呼ばれています。イランイランは高ぶった神経を押さえる働きがあり、怒り、不安、ヒステリー、パニックなどはもちろん、高血圧、過呼吸、頻拍をおさえる鎮静作用に優れています。また、うつや性的障害に有益といわれる催淫作用があり、ホルモンバランスを整えるに最適です。そのためか、インドネシアでは新婚夫婦がベッドにイランイランの花をまく風習があるようです。皮脂のバランスを整えるため、南アジア、ヨーロッパでは整髪料の成分としても使われています。イランイランは貧乏人のジャスミンと呼ばれてきましたが、シャネルNo5や、ディーオールのプワゾンなどの香水にも使われています。好き嫌いがはっきり分かれる香りですが、柑橘系の精油とブレンドすると受け入れられやすい香りになります。

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オレンジ

オレンジの原産国は中国、インドが中心でしたが、10世紀にアラブ人によってヨーロッパに持ち込まれ、今では地中海地方、カリフォルニアや南米で育っています。オレンジの生産量は半分がバレンシアオレンジが占めています。オレンジの由来はアラブ語の「ナランジ」からきているようです。アロマテラピーで使用するオレンジの精油は通常、スイートオレンです。ビターオレンジは高毒性のある成分フロクマリンを多く含むため、注意が必要です。ビターオレンジの木からは、実からオレンジ、葉、枝からはプチグレン、花からはネロリの精油が得られます。ビターオレンジの精油は香料としては頻繁に使われています。オレンジは香水や食品の成分として用いられることも多く、受け入れられやすい香りです。オレンジは抗うつ作用があるため、緊張をほぐし気分を明るくさせます。この緊張をほぐす効果は寝つきをよくするため、不眠症にも効果大です。オレンジの主成分となるリモネンは消化促進作用があり、また、ストレスからの胃痛や、下痢や便秘などにも胃腸の不調を改善させます。発汗作用で体温を下げたりビタミンCの吸収を助けるため、風邪の回復を早めます。ビタミンCは果実に多く含まれていますが、精油には含まれていません。オレンジをブレンドしたオイルでのリンパマッサージは毒素の排出を促すので、セルライトや高コレステロールなどにも効果的ですが、柑橘類の精油はマッサージや沐浴には使わず、芳香のみに用いる方も多いようです。スイートオレンジに高毒性はありません。

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カモミール

カモミールはイギリス原産の植物で、現在はやヨーロッパ以外でも育っています。30cmほどの草丈で、黄色い花芯に白い花びらを羽根上に咲かせます。カモミール由来はギリシャ語の「地面のリンゴ」からきています。甘いリンゴのような香りと表される事が多いようです。カモミールは古くから民間の万能薬の植物とされてきました。カモミールの種類にはローマンとジャーマンがあります。共に精油が抽出されますが、一般的に使われているのはローマンカモミールです。ローマンカモミールは甘い香りがしますが、ジャーマンカモミールは苦味が強い香りがします。抗炎症作用にはカマズレンを多く含むジャーマンカモミールのほうが優れています。ジャーマンカモミールの精油は青色をしていますが、それはカマズレンを多く含んでいるためです。カマズレンは植物中には含まれておらず、水蒸気蒸留の過程で生まれる精油特有の成分です。カモミールティーには鎮静作用があり、気持ちを落ち着かせることや、胃の不調を和らげることでよく知られています。カモミールティー同様、カモミールの精油も鎮静作用に優れ、不安や怒りなど高ぶった感情を鎮め不眠にも役立つ精油です。鎮痛作用があり、頭痛、筋肉の痛み、耳痛を和らげます。また、月経前緊張症、月経痛、更年期障害など、過敏な症状も楽にさせてくれます。肌に対してはにきびや火傷に効果がありカモミールが人気があるのはアレルギー症状に役立ち、かゆみを抑える働きがあるためです。カモミールは穏和で安全な精油ですが、通経作用があるため、妊娠初期は避けるようにしてください

マッサージ

クラリセージ

クラリセージはイタリア、南フランス原産の植物です。草丈は60cm〜90cmで乾燥した土地に生育し、クラリセージという名前はラテン語の明るい、洗浄に由来しています。クラリセージの種を水に浸すと粘液が出て、その粘液を使って眼を洗浄することがあったようです。そのため、クリア・アイとも呼ばれていました。セージとは異なった植物で、通常、アロマテラピーではクラリセージを使います。セージはケトン類を多く含むため注意が必要です。19世紀の初め、クラリセージは安いワインに、風味を付けるため加えられていたようですが、そのアルコール飲料を飲むと、幸福感を味わった後、ひどく悪酔いしたそうです。味はマスカットワインに似ていることから、ドイツではマスカットセージと呼ばれています。クラリセージの精油は鎮静作用に優れ、緊張やパニックなど、高ぶった精神状態を落ち着かせることができます。幸福感を与えると表現されることもあり緊張からくる頭痛、喘息にも有効といわれています。集中を妨げるため、活動しているときは避けるべきです。クラリセージは月経前緊張症を和らげます。ホルモンバランスを正常化させる働きがあるため、婦人科系の不調にはとても役立つ精油です。クラリセージは過度な発汗や、皮脂の過剰生産を抑制する効果もあります。

マッサージ

グレープフルーツ

グレープフルーツは18世紀、西インド諸島のバルバドス島で発見されたオレンジとザボンの交配種です。名前の由来は果実が房のようにぶら下がっている姿がグレープを思わせるところからきているようです。日本の気候はグレープフルーツの栽培候に向かないため、世界有数の輸入国となっています。消費量はアメリカに次いで2番目です。グレープフルーツの木はオレンジの木のように白い花を咲かせますが、この木から精油が抽出される部位は果実のみです。エッセンスは果皮の中に深く埋まっているため、精油の収穫量はオレンジ、レモンに比べて少なめです。グレープフルーツには果肉が黄色いものと、ピンク色のものがありますが、これといった違いは特にないようです。水蒸気蒸留法によって抽出されることもありますが、アロマテラピーでは圧搾法によって得られる精油を使用します。グレープフルーツは抗うつ作用があり、精神状態を安定させ軽い催眠効果があるので不眠症にも有益です。リンパの流れを促す働きと、利尿作用があることから、セルライトやむくみを解消させます。グレープフルーツの香りは交感神経を刺激し、脂肪を燃焼する効果が認められていることから、ダイエット中の方に人気の精油です。香りは酸味と軽い苦味がありますが、グレープフルーツに含まれるヌーカトンによって特有の芳香をもたらしています。グレープフルーツには光毒性があります。水蒸気蒸留によって抽出されたグレープフルーツは圧搾によって得られるものより品質は劣りますが、毒性はありません。

顔筋マッサージ

サイプレス

サイプレスは地中海地方によく見られる常緑樹です。イタリアイトスギとも呼ばれています。サイプレスの木は一度切り倒すと再生することはありません。一年を通しても変わらない姿や、枯れにくい性質は死後の象徴とされ、ギリシャやローマではサイプレスを墓地に植えました。建材や彫刻にも使われ、十字架はこの木でつくられたともいわれています。サイプレスの精油は葉と球果を蒸留することによって得られ、すっきりしたウッディな芳香がします。男性用フレグランスにもよく使われています。サイプレスは鎮静作用があり、怒りやヒステリーを抑え、また、心を浄化するとも言われています。サイプレスは収斂する働きに優れています。むくみやセルライト、静脈瘤、痔疾など滞った症状を改善させます。利尿作用があり体液のバランスを良くします。同じヒノキ科のジュニパーとは相性が良く、ブレンドオイルでのリンパマッサージは効果的です。また、鎮痙作用があり、筋肉のこわばりや気管支炎や喘息など呼吸器の不調を楽にさせます。サイプレスにはデオドラント作用があり、脂性肌や発汗過多を解消し月経周期を規則正しくする働きがあるため、妊娠中は控えてください。

ヘッドマッサージ

サンダルウッド

サンダルウッドはインド、ジャワなどに生育する熱帯性の常緑樹で、この植物は根を周辺の木の根に吸着し養分をとる半寄生として生育します。サンダルウッドの木は30年もの年月を重ね成熟し、そこから得られた精油も時間がたつほど熟成し香りに深みがでます。心材のみが精油の原料や家具材として使われています。サンダルウッドは古くから貴重な香料として扱われ、粉末は練香の材料となっています。インドでは香薬ともいわれ万病の薬ともされました。エキゾチックでセクシーなオリエンタルノートの香水には欠かせない香料です。最高品質の精油はサンダルウッドはインドのマイソール地方で得られます。インド政府はサンダルウッドの絶滅を防ぐため、樹齢30年以下の木を伐採することを禁じています。サンダルウッドは鎮静作用があり、緊張、不安を払います。インドや中国の寺院では瞑想のとき焚かれています。必要のない考えが頭から離れないとき開放させてくれす。抑うつ状態のときは気分をより沈ませてしまうため避けたほうが良いようです。サンダルウッドは呼吸器、泌尿器の不調を改善するのに役立ちます。去痰作用、鎮咳作用があるため、風邪、気管支炎、喘息を楽にします。泌尿器に対しては、消炎、消毒作用が働き、膀胱炎や感染症に有効です。また、催淫作用があり、性的障害を改善させ肌に対しては、乾燥肌、老化肌など脱水した状態に効果的です。

マッサージ

シダーウッド

シダーウッドは北アメリカ産ヒノキ科のバージニアシダーとモロッコ原産マツ科のアトラスシダーがあります。バージニアシダーはレッドシダー、アトラスシダーはホワイトシダーとも呼ばれています。精油はバージニアシダーウッドが多く使われていますが、どちらも似た作用を備えます。アトラスシダーはレバノン杉の近縁種で40m以上にまで育つ常緑針葉高木です。レバノン杉は旧約聖書にも現れ、高潔さと不滅のシンボルとなっています。古代エジプト人はシダーウッドの浸出油を死者の防腐保護剤として使用し、ミイラをつくりました。シダーウッドは宗教とも結びつき、古くから寺院での薫香に使われています。昔は棺や建材として使われていましたが、この木は反る性質のため、現在では箱や鉛筆などの小物の材料となっています。シダーウッドには鎮静作用がありますので、緊張、不安を払います。寺院での瞑想に使われているように、心を浄化するため役立ちます。シダーウッドは呼吸器、泌尿器に対して有益です。去痰作用があるため、粘液過多の症状に役立ち気管支炎や咳などを楽にさせます。性尿路系を消毒するため膀胱炎などにも有効です。免疫を強化し、慢性的な症状を改善します。肌に対しては頭皮の脂漏やにきびなどの脂性肌が原因の症状に役立ちます。妊娠中は避けるべき精油です。

腰痛マッサージ

ジャスミン

ジャスミンはフランス、インド、モロッコ、エジプトが主要が産地で、ジャスミンの強くフローラルな香りは古くから各国で好まれてきました。6mほどの低木に白い花を咲かせます。花は日没後、開花するため、香りが最も強くなる早朝5時から9時にかけて収穫するのが良いとされています。ジャスミン茶はジャスミンの香気を移すことにより香りをつけられますが、このジャスミンはジャスモン類を含まないマツリカです。ジャスミンの花びらを溶剤抽出することによりアブソリュートが生まれます。1kgのアブソリュートを得るために、600万個の花が必要となるためとても高価になります。ローズが「花の精油の女王」と呼ばれるのに対し、ジャスミンは「花の精油の王」と呼ばれジャスミンは高級な香水の香料としても使われています。ジャスミンは鎮静作用があり、抑うつ状態を助けます。落ち着かせるだけではなく、自信を与える活力を与えますが、鎮静力が強いため、集中時は避けるべきです。ジャスミンにはホルモンバランスを正常化させる働きがあるため、婦人科系の不調に役立つ精油です。月経痛やな更年期障害の症状を和らげ、また、性的障害にも有効です。気管支炎など咳を伴う呼吸器の不調を改善する鎮痙作用があります。ジャスミンはあらゆるタイプの肌に効果的です。特に乾燥肌や敏感肌などのスキンケアに適しています。通月経作用があるため妊娠中の使用は控えて下さい

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ジュニパー

ジュニパーはヒノキ科の常緑樹で秋になると球果をつけます。実は熟すまで2,3年かかり、熟した実のみが収穫されます。古代エジプトでは儀式や病気のときに備えて、聖なる煙を意味するキフィと名付けられた香料を作りました。キフィには色んな処方がありますが、どれもジュニパーが含まれています。オランダではアルコールにジュニパーの実を漬け蒸留した薬用酒が作られましたが、今ではジンと呼ばれ有名になっています。ジュニパーは利尿作用に優れた精油です。過剰な水分や結石、尿酸など体内の老廃物を排出し、浮腫、リウマチ、痛風といった症状に有効です。消化器の不調を改善させ、食欲を正常化します。性泌尿器系には殺菌効果が期待できます。精神面では感覚を研ぎ澄ませ、チャレンジ精神を与えるといわれています。ジュニパーは通経作用があるため、妊娠中は使用できません。また、腎臓に重い障害があるときは腎臓を刺激するため避けたほうが良いとされています。これらの注意ですが、どちらにしても過剰な量にて皮膚に刺激を与えた例が報告されているため、控えめに使用するのが無難です

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ゼラニウム

アロマテラピーでのゼラニウムとはフウロソウ科のペラルゴニウムを指します。ペラルゴニウムは600近くの種類があるいわれますが、香料植物としてはニオイテンジクアオイが一般的です。主な産地はレユニオン島をはじめ、モロッコ、エジプトなどで栽培されています。栽培は熱帯、亜熱帯地方が適し、日当たりと水はけが良い土地を好みます。寒さに弱く、3℃以下になると枯れてしまいます。ゼラニウムの葉に触れると、皮膚炎をおこすことがあるともいわれ精油は防虫剤としても使用されています。精油は開花前の葉を蒸留することで得られます。ゼラニウムの精油はゲラニウム属のワイルドゼラニウムからも得られますが、植物、成分、芳香など完全に異なる別のものです。ゼラニウムはストレス、疲労を和らげ、精神面を高揚させる強壮作用があります。ゼラニウムの優れている作用は利尿作用で、体内毒素を排出します。腎臓結石、胆石、糖尿病などに効果的です。血液、リンパ液の流れを促進するため、むくみのある症状にも役立ちます。ゼラニウムはホルモンバランスを整え、月経前緊張症、重い月経、更年期障害など婦人科系の不調を改善させます。肌に対しては、あらゆるタイプの肌に役立ちますが、皮脂の分泌を正常化するため、脂性肌により効果的です。ゼラニウムは血液循環を促進し肌に張りを与えますが、過敏な皮膚を刺激する事があるため、その場合は注意が必要です。妊娠中は禁忌となっています。

顔筋マッサージ

ティートリー

ティートリーは英名で「Tea tree」とつづられますが、お茶の木とは全く異なります。ティートリーはオーストラリア原産の樹高6mほどまでに成長するフトモモ科の木で、水辺などの湿地に生育し、タンニンを含んだ葉が水中にお茶のような色をつけることからティートリーの名前が付けられました。この木は切り倒しても、2年後にはまた伐採できるまでに成長するほど生命力が強い木です。精油は葉を水蒸気蒸留することで得られます。原産国のオーストラリアでは古くからティートリーの葉を感染症などを治療する薬剤として用いていたようです。ティートリーの精油は強い抗感染作用があることで知られていて、細菌、真菌、ウイルスを抑制する働きに優れています。性泌尿器系の殺菌消毒剤として有効で、白癬菌や性感染症などに効果があります。ティートリーには殺菌消毒作用と合わせて発汗作用があるため、流行風邪の予防や回復にも効果的です。ティートリーのもうひとつの特徴は免疫を強化させる働きです。白血球を活性化し、体内に侵入してきたウイルスの活動を抑制したり、病後の回復を早めたりします。ティートリーはシネオール含量が低く、皮膚に対する刺激性は少ないとされますが、ティートリーに含まれるパラシメンは皮膚刺激を与えるともいわれているので、希釈して用いるのが、より安全です。特に古くなった精油の使用は絶対に控えてください。

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ネロリ

ネロリの精油はビターオレンジの木に咲く白い花を蒸留することで得られます。ビターオレンジの木からは他に葉と枝からプチグレン、果実からはビターオレンジの精油を得ることができます。17世紀末、イタリアのネロラ妃がなめした手袋のにおい消しに大量のネロリを使ったことからこの名前がついたそうです。ネロリはイタリアやスペインで花嫁のブーケとして使われ、純潔のシンボルとなり、香りは花嫁をリラックスさせました。ネロリ1tから約1kgの精油が抽出されます。ネロリは溶剤抽出法によっても得られますが、こちらはより自然に近いビターオレンジの香りがするため、ホワイトフローラルタイプの香水には欠かせない天然香料となっています。ネロリは鎮静作用に優れ、不安、抑うつ、ストレスを緩和します。ヒステリーやショックなどの興奮状態を鎮めリラックスさせます。副交感神経を優位にし、不眠にはとても役立つ精油となります。集中時は避けるべきです。ネロリの精油は鎮痙作用があり、胃腸の不調を改善します。特に、下痢など過敏な状態に効果があります。月経前緊張症や更年期障害など、女性特有の症状にも有益です。性的障害にも役立ちます。ネロリは肌に対してとても良い働きを備えているので美容には最適で皮膚細胞の更新を助け、肌の弾力を取り戻します。あらゆるタイプの肌に有効ですが、特に乾燥肌、敏感肌に適しています。

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フランキンセンス

フランキンセンスは乳香、オリバナムとも呼ばれ、古いフランス語の「真の香り」に由来しています。オリバナムとはラテン語で「レバノン産」を意味しています。フランキンセンスは中東、北アフリカ原産の低木です。樹木に刻みめをいれると、滴状の樹脂をにじみ出し精油は樹脂を蒸留して得られます。この樹脂は古来から神に捧げる薫香として寺院や祭壇で焚かれ、高価で貴重なものとされてきました。キリストが生誕したとき、東方から3人の賢者が現れ、黄金、没薬、乳香を捧げたエピソードはとてもよく知られています。古代エジプトでは薬や化粧品としても使用されていました。現在でも、宗教儀式や香道、香水などに使われていますが、干ばつや採取地での戦争の影響でフランキンセンスの入手が難しくなってきているようです。フランキンセンスには鎮静作用があり、呼吸を深くし落ち着かせ、不安や強迫観念を払います。呼吸器の殺菌消毒剤としても優れています。咳、息切れ、喘息に効果的です。また、性泌尿器系を消毒するのに役立ち、膀胱炎や性感染症などにも有益です。フランキンセンスのもうひとつの特徴は収斂作用で、皮脂のバランスを保ちながら引き締め、特にしわなど老化肌に効果があります。フランキンセンスは刺激のない穏和な精油です。

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ペパーミント

ペパーミントは地中海原産、シソ科ハッカ属の多年草で大きいものは80cm以上にも育ち、現在は80%以上をアメリカ産が占めています。ペパーミントはガムや歯磨き粉など清涼感を与える香料として大変人気があり、防虫剤としても使われています。近年、ペパーミントの供給量が減少したため、価格は上昇傾向にありましたが、新しい産地が増えてきているようです。ペパーミントの名はギリシャ神話に出てくる乙女のミントスに由来しています。ミントスは冥界の神ハーデスに愛されたため、その妻ペルセフォネの激しい嫉妬を受けました。それを知って哀れんだハーデスはミントスをハーブに化身させたといわれています。ペパーミントは怒り、ヒステリーを沈めます。発汗作用があり、高熱を下げるため、心身ともに有益な冷却効果があります。鼻づまりや呼吸器のとおりを解消するので、風邪や鼻炎のときに役立つ精油です。ペパーミントは下痢、便秘など胃腸の不調も改善しますが、ペパーミントの主成分はメントールで、この成分が呼吸器のとおりをスムーズにし、腸の痙攣を沈めたり、冷却効果を与えたりします。ペパーミントのハーブティーは消化不良を和らげることでも知られていますが、乗り物酔い、頭痛にも有効です。冷却作用があることから肌に対しては日焼けや炎症、かゆみを軽減しますが、ペパーミントは粘膜を刺激し、接触皮膚炎などを起こす可能性があるため注意が必要です。吸入の場合も控えめに用いるべきです。乳幼児への使用は避けます。

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ベルガモット

ベルガモットは樹高4mほどの木に白い花と果実をつけ、ダイダイとレモンの交雑種、ビターオレンジの変種ともいわれています。ルガモットの木から精油が採れるようになるまでには10年ほど必要で12月から翌年3月にかけて収穫されます。ベルガモットの精油は果皮を圧搾することにより得られます。名前はベルガモットが初めて栽培された都市名に由来するそうで、紅茶のアールグレイの香り付けとしても使われています。ベルガモットのさわやかな香りがするオーデコロンはナポレオンが愛用したといわれています。ベルガモットはスプレータイプの香水にも用いられています。ベルガモット主成分はリモネン、酢酸リナリルとリナロールです。リモネンが大半を占める他の柑橘系とは香気成分組性が異なり、独特の芳香を放ちます。この精油の香りは気分を高揚させるため抑うつ、不安などを解消するのに役立ちます。ベルガモットは精神面での不調にとても役立つ精油で、また胃腸の不調を改善し、特に消化不良、食欲不振に効果的です。ベルガットはにきびや頭皮の脂漏など脂性肌が原因での症状に有益です。ベルガモットは光毒性があるので、注意が必要です。精油を皮膚に適用した場合、皮膚を12時間は日光や紫外線に当ててはいけません。

ヘッドマッサージ

マージョラム

一般的に、アロマテラピーで使用されるのはスイートマージョラムです。ワイルドマージョラムと呼ばれるオレガノやスパニッシュマージョラムとは必ず区別しなければなりません。マージョラムの種小名「majorana」はラテン語の「大きい」に由来します。この植物は長寿を与えると考えられていて、古くから薬剤、香水、料理に使われきたハーブです。マージョラムは副交感神経を刺激し、ストレスを和らげます。精神的外傷や孤独感を軽減するといわれます。落ち着きがなく、自己抑制ができない場合など興奮状態を鎮めます。マージョラムには鎮痛作用、鎮痙作用があり、筋肉の痛み、関節痛、リウマチ痛、疲労を緩和します。胃腸の不調にも有効で、胃痙攣や消化不良、便秘を改善します。マージョラムは高血圧を抑え、心臓を強化する強壮作用があり、通経作用があるため、妊娠中は避けるべきです。

腰痛マッサージ

ユーカリ

ユーカリの種類は600種類を越えるといわれていて、香料として用いられるのは20種類です。アロマテラピーでよく使用される精油はユーカリグロブルス,ユーカリラジアタ,レモンユーカリです。一般的にユーカリの精油というとユーカリグロブルスを指す事が多いようです。属名のEucalyptusはギリシャ語で「雄しべ」のこととか、「乾燥地でもよく育つ」ことを表しているとかいわれています。オーストラリアの原住民はユーカリの葉を創傷などの治療に使い、今でも一般家庭で風邪などの常備薬として親しまれているようです。ユーカリには優れた殺菌消毒作用があり、主成分のユーカリプトールは呼吸器の過剰な粘液を排出します。咳や鼻づまりがひどい時に、マスクなどに1滴ほどたらし吸入すると、かなり緩和されてきます。解熱作用があるため風邪の症状に効果的なアロマオイルの一つでしょう。ユーカリの精油を2%含んだスプレーを行うと、空気中のブドウ球菌の70%を殺すという実験結果があるそうです。ユーカリは細菌の増殖を防ぐため、にきびややけど、創傷に有効ですが、この精油は刺激が強いので注意が必要です。シネオール含量が高いため、乳幼児への使用は控えてください。ユーカリラジアタはユーカリグロブルスよりも刺激の少ない精油です。

マッサージ師

ラベンダー

ラベンダーは、アロマテラピーで最も多く使われている精油の一つです。古くから殺菌消毒効果があると知られ、傷を洗い清めることからラベンダーの名前はラテン語の「洗う」に由来しています。ラベンダーは地中海地方原産で、最も品質の良い植物は海抜1,000m付近で育ちます。南フランスではエステル含有量の多い高品質の精油が生産されています。元々、ラベンダーは野生種でしたが、現在ではすべて栽培種になっています。開花期間は2週間と短く、7月の開花前に合わせて刈り取られ、水蒸気蒸留法によって精油を抽出します。アロマテラピー(Aromatherapy)という造語と作ったフランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセは研究中の事故で腕に火傷を負った際、ラベンダーで治癒したことをきっかけに精油の深い研究を始めています。ラベンダーの用途はかなり広く、最も大きな特性は心身共にバランスと整えることにあります。中枢神経を安定させ、精神的な不安を解消させます。鎮静作用があり、不眠症にも有効ですが、容量が多いと逆に興奮作用を示すといわれます。また、高すぎる血圧を抑えます。ラベンダーには鎮痙作用があるため、筋肉の痛み、こわばりを改善させます。オイルマッサージ、沐浴が有効です。ラベンダーは殺菌消毒作用があり、風邪や気管支炎など呼吸器の不調にも役立ちます。

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レモン

レモンはインド原産でイタリア、カリフォルニアで栽培されていて食品や香水などによく使われています。。精油は1kgを抽出するのにおよそ3,000個のレモンが必要となり、未熟な緑色のレモンは熟した果実より多くのエッセンスを含んでいます。レモンの由来は柑橘類の果実を意味するアラビア語のライムンとペルシャ語のリムンからきているといわれています。レモンには優れた殺菌消毒作用がありルームスプレーとしても最適です。レモンは古くから傷を消毒する目的でも使われ止血効果があるとされてきました。循環器に対しては有益な強壮作用があり、血液循環を促進し、高血圧を抑えます。同時に白血球を刺激し、免疫力を高めます。酸性に傾いた体を中和してくれるため、胃痛や胃酸過多のような症状や、リウマチ痛や痛風からくる関節痛にも有益です。レモンは「うおのめ」や「いぼ」を除去するためにも用いられていますが、敏感肌を刺激するので注意が必要です。光毒性があるため皮膚に適用した場合、12時間は日光や紫外線から避けた方が良いでしょう。レモンは蒸留によっても生産されます。この精油には光毒性はありませんが品質は劣るため、アロマテラピーでは圧搾法で得られた精油を使用します。

顔筋マッサージ

レモングラス

レモングラスはインド原産で現在ではブラジル、スリランカなど熱帯地方で栽培されていて、草丈は60〜150cmで高温多湿、水はけの良い土地を好む多年草です。精油はレモンのような柑橘系の香りがしますが、イネ科の植物から葉と茎を水蒸気蒸留することにより抽出されます。レモングラスは古くからインド医学に用いられ感染症や熱病の治療薬とされてきました。レモングラスには2種類あり、一般的にはイーストインディアンと呼ばれるC.citrusが使われています。レモングラスには強壮作用があり、体に活力を与え疲れを取り去り消化器系に対しては食欲不振、消化不良を改善させます。レモングラスは強い消毒殺菌作用があり、特に呼吸器の感染症に役立ちます。また、血液循環を促進し筋肉疲労を和らげます。防虫剤としても使われています。脂性肌が原因の症状や真菌感染症などに対して殺菌する効果がありますが、レモングラスは刺激が強い精油なので注意が必要です。抗真菌作用のある主成分のシトラールは空気や光に触れると減少してしまいます。刺激性はこのシトラールのためで、この成分を多く含んだ精油には感作性がありますが、d-リモネンを多く含んだグレープフルーツやオレンジとブレンドすると刺激を抑制することができます。その点、レモングラスは柔軟性のあるアロマオイルと言えるでしょう。

マッサージ

ローズ

ローズは花の女王や、精油の女王と呼ばれていて気品溢れるアロマオイルです。アロマテラピーに用いる精油が得られる品種は2種類で、トルコ、モロッコ産のセンチフォリア種と、もうひとつはブルガリア産のダマスセナ種です。どちらの植物も溶剤抽出法と水蒸気蒸留法が使われていますが、一般的にはセンチフォリア(セイヨウバラ)は溶剤抽出法によりアブソリュートが得られ、ダマスセナ(ダマスクローズ)は水蒸気蒸留法により精油が得らます。ダマスクローズから抽出した精油はローズオットーと呼ばれます。この二つのローズは原産国、植物、抽出方法などが異なるため、当然香りも違います。ローズオットーは低温で凝固します。バラの花3tから約1kgの精油のみが得られ、収穫は5月後半から6月の間に行われ、最も精油を含む時間帯の早朝5時から10時の間に摘み取られます。ローズは古来から現代まで、華やかで高級感を与える象徴として愛され続けています。10世紀のペルシャで、アラブ医師であり錬金術師のアウィケンナが初めて蒸留した精油はローズだったといわれています。 ローズは女性特有の症状にとても効果があり、神面を安定させ、月経前緊張症を軽減し、子宮の強壮作用があります。ローズは美容にも最適です。あらゆるタイプの肌質に有益ですが、特に乾燥肌、敏感肌、老化肌などデリケートな肌に向いています。ローズオットーには刺激性がありません。

ヘッドマッサージ

ローズウッド

ローズウッドはアマゾンの熱帯雨林が原産の樹木で、現在はブラジルが主な生産国となっています。ローズウッドの絶滅を防ごう!と1本伐採するごとに新しい株を植えることが政府によって義務付けられているようです。ローズウッドの葉を中心に製油を抽出しますが、アロマテラピーでは心材から抽出した精油を使います。心材をチップ状に砕き、水蒸気蒸留することによって精油が抽出され、この精油はポアドローズと呼ばれることもあります。精油は香水、化粧水にもよく使われ、ローズウッドの木は家具材などにも使われています。ローズウッドは中枢神経を安定させ、精神的な疲れを和らげます。その他、毒性や感作性の無く、免疫力を高める強壮作用があり安全な精油です。ローズウッドは気分を高揚させ、性的障害も改善するといわれます。ローズウッドには鎮痛作用があり、頭痛に効果があり、頭をすっきりさせるため集中したい時にも大変役に立ちます。この穏和な性質はスキンケアに効果的で乾燥肌や敏感肌などデリケートな肌に使えます。ローズウッドの樹木から得られるローラルな香りがするのはリナロールを主成分とするためです。

マッサージ

ローズマリー

ローズマリーは地中海沿岸に広く生育する常緑低木で、淡い青色の唇形花を咲かせます。水辺周辺に生育することから、ローズマリーの種名はラテン語の「海のしずく」に由来します。ローズマリーの生産国はスペインとチュニジアでマリアのバラ「Rose of mary」とも呼ばれ、聖母マリアが白い花をつけるローズマリーの木に青いマントをかけたところ、翌朝、花が青色に変わっていたという伝説があります。ローズマリーは中世ヨーロッパでは魔よけになると信じられていたり復活の象徴とされたり、本当にたくさんのエピソードを持っています。フランスでは病棟を殺菌するため、ローズマリーとジュニパーの小枝を焚いていました。ローズマリーは成分の変動が大きい植物でシネオール、カンファー、ベルベノンなどのケモタイプがあり、主成分が異なり、通常はシネオールを使用します。ローズマリーは頭を集中させ、記憶力を増進させる働きがあり鎮痛作用があるため筋肉疲労や通風、リウマチ痛を和らげます。強壮作用があり、消耗しきっている活力を与えます。ローズマリーは、強い収斂作用があり、たるみやむくみを引き締めます。また、髪の成長を促進し、ふけを抑えるためヘアケアにも最適です。ローズマリーは刺激の強い精油のため高血圧、癲癇のある方への使用は避けます。通経作用のある精油のため妊娠中も禁忌となっています。


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